真珠をつくる。そのためには365日アコヤ貝から目を離すことができません。
例えるなら小さな赤ん坊を育てるようなもの。手がかかる。
核入れ後1か月は専用の籠にきれいに並べて穏やかな内海でゆっくり養生。
その後は餌を取り込み易いネットに入れ替え栄養豊富な外海で元気に育てる。餌が多いということは外敵も多い。カラス貝、フジツボ、カサネカンザシ・・・数えればキリがないが、その害虫もアコヤ貝を1つ1つ手に取り、丁寧に取り除く。赤潮が発生すれば安全な場所へと貝を移動する。海水温が高くなればロープを足して少しでも水温が低い場所へと吊り替える。真珠を取り出すまで、毎日毎日このような作業を続ける。
そうして育てた真珠は1粒1粒が自分の子どものような存在。
いろいろな真珠ができる。市場に求められるのはまん丸できれいな真珠。だけどそんな真珠は全体の10%以下。色もさまざま、変形してたり、くぼみがあったり。でも、そんな真珠こそ愛おしい。アコヤ貝が一生懸命作った真珠に変わりはない。
至高の真珠から変形のバロック真珠まで、佐藤真珠ではすべての真珠を大切にする。それが真珠に対する私たちの姿勢。
真珠に同じものは2つとありません。それぞれの形、色、大きさ、個性を生かした商品をデザインし、商品化しています。